人間は誰でも、褒められたらいい気持ちになるものです。人を上手に褒めることができる人は、どんどん運が良くなっていきます。
私が聞いた話で、ほめ上手なサラリーマンが大きな商談を勝ち取った、というものがあります。彼は取引相手である気難しい社長との商談中に、社長がしている腕時計を心から褒めました。すると、普段はムスッとして愛想のない社長はとても嬉しそうに話し出し、最終的に日が暮れるまで腕時計の話で盛り上がったのです。
このサラリーマンは結局最後まで商談らしい商談はしませんでした。(笑) しかし後日社長から「お前となら契約してもいい。契約書を持ってまた来てくれ」と連絡があり、そのままとんとん拍子で大成功につながったのです。
このように、普段から人をほめることで幸運を呼び込むことができます。今日はさらに一歩踏み込んで、上手にほめるテクニックを学んでみましょう。
いいところを見つけてほめる
普段からほめられ慣れていることをほめてもあまり効果はありません。誰もが認める美人の人に「きれいですね」と言っても、いつもテストで100点を取る同級生に「あたまいいね」と言ってもまったく効きません。なぜかというと、普段から聞き慣れているからです。
なので、自分から良いところを見つけてほめてあげましょう。
- 字がきれい
- 話がおもしろい
- 器用
- 頼りになる
- 笑顔がかわいい
- 一緒にいると楽しい
- おしゃれ
などなど、探してみるとその人の良いところはたくさんみつかります。
普段言われ慣れてなさそうなポイントを狙ってほめてあげましょう。
みんなの前でほめる
ほめるときは、1対1のときよりも、周りに人がいるときの方が効果があります。
学校で先生との面談で「お前は本当に真面目で素晴らしい」と言われるよりも、学級会でクラス全員の前で「○○は真面目だ。みんなも見習えよ!」と言われたほうが嬉しくありませんか? 会社で上司と二人でいるときに「いつもお前のおかげで助かってるよ」と言われるよりも朝礼でみんながいるときに「今月は○○のおかげで目標達成できそうだ。本当にありがとうな」と言われたほうが誇らしい気持ちになりませんか?
ぜひ、これらを実践してください。あなたがされて嬉しいことは、周りの人にしてあげると必ず喜ばれます。
間接的にほめる
このテクニックはほめる対象の本人がいないところでも実践でき、また、とてつもなく効果が高いので本当におすすめです。
男性であれば女性から直接「カッコいい!」と言われるよりも、友人を介して「そういえば○○ちゃんがあなたのことカッコいいって言ってたよ」と伝えられるほうが嬉しいはずです。
上司から直接「君は仕事が速いな」と言われるよりも、同僚が「そういえば○○さんがあなたのことほめてたよ。すごく仕事が速くて助かってるって」と言われたほうが「よし、もっとがんばるぞ」という気持ちになるはずです。
まとめ
いかがでしょうか? ほめることは人間関係を良好にします。ぜひとも実践して運を呼び込んでください。特に最後の「間接的にほめる」は威力抜群です。ここぞというタイミングで使ってくださいね。